
-第10回九州ジュニアブロック大会-
熊本県民総合運動公園
2009/10・11・12
「進化」
初戦、2戦目と、試合を重ねるたびに、上がっていくパフォーマンス。
決勝で全開となったチーム力。
花開いた「福岡魂」は、まさに進化の証。
すばらしき戦いぶりをレポートします。
抜けるような秋晴れの青空のもと、20人の福岡魂が、赤いジャージに誇りを込めて、手入れの行き届いた熊本のラグビーグラウンドを思いっきり駆け巡りました。
前半
8min.
左ラインアウトから右オープン、SOが抜けCTBでポイント、そこからFW
5-0 C× 5-0
19min.
左10m付近ラインアウトから右オープン、サインプレイでWTBを余らせてCTB
10-0 C○ 12-0
後半
5min.
10m付近ラインアウトからドライブモール、FWが抜き出てTRY
17-0 C× 17-0
9min.
中央付近スクラムから左オープン、タッチライン際をWTB
22-0 C× 22-0
15min.
ヤンゴール前ラインアウト、SOへ渡ってねらったタッチキックをロックがチャージダウン、転がったボールをCTB
27-0 C× 27-0
18min.
SHのポジションに立ったLOがサイドアタック、もう1枚のLOにつないでポイント、そこからFW
32-0 C× 32-0
開始早々は初戦ということもあり、動きがややぎこちなく、ミスもみられた。
宮崎の徹底した陣地取りのためのキックもあって、テリトリーも支配できなかった。
けれど、蹴られたボールに対してのポジショニングやバックアップも良く、危ないシーンはほとんどないまま、二つのトライを重ねて、前半が終了。
後半に入ると固さもほぐれ、ようやくボールが動き始めた。
こうなると多彩な動きを見せる福岡のペース。
決勝へ向けての生命線となるディフェンスも、両CTBを中心に激しいタックルを浴びせ続け、ノートライに押さえての完封勝利。
修正すべき課題は多く残ったが、幸先良いスタートとなった。
大会2日目も快晴。
緑の木々の間から吹くさわやかな風は、文字通りの秋風。
暑くなく寒くなく、絶好のラグビー日よりとなりました。
前半
2min.
ヤンゴール前のモールからFW
5-0 C× 5-0
4min.
FBがキックカウンター、60mほど走りポイント、できたラックから素早くパスアウト、CTBが上げたパントキックを自分で押さえる。
10-0 C× 10-0
6min.
キックオフからSO
15-0 C× 15-0
8min.
リスタートのボールをLOがキャッチ、抜け出たあとフォローのFB
20-0 C× 20-0
14min.
ヤンG前5mのペナからGo、FW
25-0 C○ 27-0
17min.
自陣10mからFWが縦の連速攻撃、フォローのCTB
32-0 C× 32-0
19min.
CTB
37-0 C○ 39-0
後半
6min.
ヤンゴール前のスクラムから5→4のムーブ、5
44-0 C○ 46-0
13min.
ヤンゴール前ラインアウトをスティール、開いていたFW
51-0 C× 51-0
20min.
ヤンゴール前スクラムから右オープン、WTB
56-0 C× 56-0
前夜のミーティングでの、監督、コーチ陣からの指示を胸に、今年の福岡選抜として、自分たちのラグビーの創造を目指す第2戦。
キックオフ早々から「福岡の力」が炸裂。
1戦目より各段に機動力が増したFWが、ブレイクダウンをほぼ支配。
右に左にとボールが良く動き、2分のFWから始まり、合計10トライの猛攻となった。
課題とされていたラインアウトもほぼキープ、セットプレイからの攻守にも格段の進歩がみられた。
強烈にチームを引っ張る頭抜けたプレイヤーはいないものの、元々、個々のポテンシャルの高さは折り紙付きの選手たち。
まだまだチームになりきれなかった初戦の反省を見事に生かし、存分に走りまくった第2戦。
「これが俺たちのラグビーだ。」
自分たちが目指す方向さえ確認できれば、チームとして、そのチームのメンバーとしての「進化」は早かった。
怒濤の攻撃を受けながらも、心を折らさずにディフェンスを繰り返した鹿児島選抜。
点差は開いたものの崩れたゲームにならなかったのは賞賛に値すると思う。
試合後、強化委員から
「今日は良くやってくれた。
”福岡の力”がここにきて芽生えてきた。
明日は、セレクションの時から言ってきた”ブレイクダウン”が鍵となる。
これを制すれば、今の力なら必ずやれる。
あまり意気込みすぎることなく、明日のゲームをみんなで思いっきり楽しもう。」
と、話があり、選手たちは闘志を内に秘め、クールダウンへと向かって行った。
3日間に渡って晴れ渡った青空。
試合前のアップの頃にはひんやりした空気も流れ、これから深まっていく秋を予感させました。
前半
3min.
自陣でのペナルティを連発。長崎はショットの選択。
0-3
7min.
ヤンラインアウトからロックが抜け出し、できたラックから再びFW
5-3 C○ 7-3
11min.
自陣ゴール前で再度ペナルティ2本。ヤンPG成功。
7-6
12min.
直後のリスタートをターンオーバー、右左と大きく動いてWTB
12-6 C× 12-6
17min.
ヤンG前スクラムから右オープン、WTBからFW
17-6 C○ 19-6
20min.
自陣ゴール前でペナ、長崎PKからオープン攻撃
19-11 C× 19-11
後半
11min.
敵ゴール前のヤンスクラムからターンオーバーしてFW
24-11 C○ 26-11
13min.
直後のリスタートから、マイスクラムからオープン攻撃 WTB
31-11 C○ 33-11
17min.
自陣ゴール前のスクラムからパスアウトミス、こぼれたボールを押さえられる
33-16 C× 33-16
20min.
マイペナから、ヤン速攻、左オープンからインゴール
33-21 C× 33-21
「勝負はブレイクダウン」
ミーティングで誓った決意は、挨拶に向かう選手たちの背中からはっきりと見てとれた。
キックオフ直後の接点で、確かに優位に立てた。
これならいける。
そう確信した。
接点への寄り、プレイへの反応、カバーに走るスピードとポジショニング。
すべてに少しずつ勝っていた。
意気込みすぎたペナルティから、最初の失点はあったものの、FWBK共に、持ち味を良く出してグラウンドを縦横無尽に駆け回る。
前半終了間際、ミスからの失点はあったけれど、とりあえずのセイフティーリードは保ったままで折り返し。
結局、激しさは見えてこなかったセレクション。
結成直後ではあったけれど、選抜メンバーで臨んだ大阪、熊本、長崎との練習試合でも、ため息をつくコーチ陣。
全国どころではない。
そんな空気も流れた。
ようやくチームがまとまりを見せたのは、最後の練習会。
笑顔が増えた。
眼差しに輝きが増した。
不安は払拭されつつあった。
練習でミスがあっても、大声でなじることなどなく、選手たちの能力を引き出そう、引き出してやろうとする監督以下のおおらかでありながら、的確なる指導。
それに応えた選手たち。
チームがひとつになった。
点差以上に苦労した感のあった宮崎戦でつかんだ自信が、鹿児島戦で具現化する。
まさに進化。
後半の先制は福岡。
相手ボールのスクラムからターンオーバーで切り返し、持ち出したFWがトライ。
コンバージョンが決まり、15点差。
直後のリスタートからもトライをかさね、33-11と安全圏となった時点で残り9分。
福岡優位は動かないところではあったけれど、ここから長崎が意地の反撃。
ちょっとしたスキをついてくる長崎のうまさに翻弄される時間が続き、ミスとペナルティからの仕掛けで12点差まで追い上げられた。
福岡も懸命にタックルを繰り返し、被トライ後のコンバージョンがはずれた直後にノーサイド。
小さなガッツポーズで挨拶に向かう選手たち。
こちらも小さなガッツポーズでうなずきあうコーチ陣。
応援用の赤い団扇を破れんばかりにたたいてよろこぶ保護者席。
全員がひとつになっての輝かしい瞬間だった。
5年連続の九州制覇。
全国でも連覇を誇る福岡選抜。
けれどそれは、先輩たちが成し遂げた偉大なる栄光。
"2009 Fukuoka Select"は、あくまでも挑みかかるチャレンジャー。
進化を終わらせてはならない。
この大会でのすばらしい体験を糧に、さらなる進化を成し遂げよう。
戦いはこれからだ。

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